生成AIを個人で使ったことがある人は、2024年度で26.7%。前年の9.1%から1年で約3倍に増えました※1。一方、会社として活用方針を決めている割合は、大企業の約56%に対して中小企業は約34%です※1。社員は先に使い始めていて、会社の進め方が決まっていない。倉敷の会社から受ける相談も、だいたいこの構図です。
生成AIを個人で使ったことがある人
2023年度
9.1%
2024年度
26.7%
会社として活用方針を決めている割合
大企業
約56%
中小企業
約34%
※ 総務省「令和7年版 情報通信白書」(2024年度調査)※1より作図
僕は倉敷に住んで、倉敷・岡山の中小企業のAI導入を支援しています。売る側の立場を先に明かした上で、自社だけでやれる範囲がどこまでかも含めて、進め方の順番を書きます。
最初の一歩は、業務を1つ選ぶこと
全社で一斉に始めると、たいてい止まります。担当者が決まらず、成果の測り方も決まらず、「様子を見よう」で終わるからです。おすすめは、効果の見えやすい業務を1つだけ選んで、そこでAIを回し始めることです。
選ぶ基準は3つあります。毎週発生する業務であること。手順がだいたい決まっていること。成果物がファイルであること。見積書、日報、議事録、月次の集計あたりが定番です。毎週の業務が1つ速くなると、社内の空気が変わります。「あれ、これもできるんじゃないか」が現場から出始めたら、導入は半分成功しています。
毎週発生する
効果がすぐ積み上がる
手順が決まっている
AIに渡しやすい
成果物がファイル
見積書・日報・議事録
道具は2種類ある。任せたい仕事で選ぶ
生成AIの道具は、大きく2種類に分かれます。ChatGPTに代表されるチャット型は、質問に文章で答えます。文章の下書きや相談ごとなら、これで足ります。エージェント型は、ファイルを読んで、作って、直すところまで自分で動きます。見積書や集計のようにファイルを扱う業務を任せるなら、こちらです。
チャット型
質問に、文章で答える
文章の下書き・相談ごと向き
エージェント型
ファイルを読んで、作って、直す
見積書・集計などのファイル仕事向き
どちらも月数千円の有料プランで始められます。最初の1業務がファイル仕事なら、エージェント型から入る方が「業務が実際に速くなった」を体感しやすいというのが僕の見立てです。
止まるかどうかは、推進役で決まる
帝国データバンクの調査(4,705社回答)で、生成AI活用の課題の1位は「AI運用の人材・ノウハウ不足」で54.1%でした※2。予算より先に、進め方を知っている人がいないところで止まっています。
だから道具を契約する前に、推進役を1人決めてください。専任でなくて構いません。新しい道具を面白がれる人が向いています。推進役がいる会社は、研修で全員を一斉に底上げすると進みが速い。推進役の候補すらいない会社は、外部と伴走しながら社内に育てていく形になります。この分かれ目は 研修と顧問の比較記事 に詳しく書きました。社内で勉強会を開くなら、90分カリキュラムの記事 がそのまま使えます。
お金の話。研修費と導入費で、使える制度が違う
人を育てる費用には、国の人材開発支援助成金があります。中小企業なら研修経費の最大75%が支給されますが、合計10時間以上のカリキュラムなどの要件があり、申請は研修開始前です。数字と落とし穴は 助成金の記事 にまとめています。
道具やシステムの導入費には、岡山市の「IoT・AI等先端技術導入支援補助金」があります※3。ただし対象は岡山市内に本社か主要な事業所がある中小企業者です。倉敷市内だけで事業をしている会社は対象にならないので、制度をあてにする前に対象地域を確認してください。どの制度も、受給や採択をお約束することはできません。要件は変わるので、動く前に出典の公式ページで最新情報の確認をお願いします。
制度ありきで考えないことも大事です。月数千円の有料プランと1つの業務から始める分には、補助金を待つ必要はありません。
倉敷で相談できる相手を探しているなら
ここまでの内容は、社内に進められる人がいれば外部に頼まずやれます。進められる人がいない、最初の1業務の選び方から相談したい、という場合は僕が力になれます。倉敷在住なので、御社まで伺えます。
提供しているのは、非エンジニア向けの AI研修・セミナー と、月1回訪問で伴走するAI顧問です(サービス一覧)。人に勧める前に自分の業務で全部試す主義で、試した実演は 実績 で公開しています。相談は無料で、その場で契約を迫ることはしません。
出典(2026年7月19日閲覧)
- ※1 総務省「令和7年版 情報通信白書」概要(2024年度調査):https://www.soumu.go.jp/main_content/001019264.pdf
- ※2 帝国データバンク「生成AIの活用に関する企業アンケート」(2024年6〜7月・有効回答4,705社):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000909.000043465.html
- ※3 岡山市「IoT・AI等先端技術導入支援補助金(検証済み先端技術導入事業)」:https://www.city.okayama.jp/jigyosha/0000081279.html
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